仕事の選び方が分からない人
仕事選びを間違えたと感じてしまった人
好きなことをしているはずなのに満足できない人
そんな人たちに向けた書籍がありましたので、今回ご紹介していきます。
世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方
人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド
はじめに
本書が読者に伝えたいことは、まずやりたいことを見つけることで、やるべきことが決まり、人生を楽しく過ごせるようになるということです。
当たり前のようにも聞こえますが、これが出来ていない人は沢山いると思います。
例えば、仕事と趣味は違うからと、仕事をお金を稼ぐための作業だと割り切ってしまう人などです。
そのような人たちは結局、お金を稼ぐためにしている仕事でストレスが溜まり、お金を使いこんでしまったり、
その仕事をしているうちは、成長が全くできなくなる悪循環に陥るといいます。
「本当にやりたいこと」とは何なのか
「好きなこと」と「得意なこと」がマッチしたときに「やりたいこと」が決まるといいますが、それでは「本当にやりたいこと」には不十分であり、
そこに「大事なこと」が欠けていると本書ではいいます。
仕事の選び方として、まず「好きなこと」と「得意なこと」をマッチさせるというのは誰しも思いつくことだと思います。
「テーマパークが好きだからテーマパークの従業員になろう」
「ゲームが好きだからゲームクリエイターになろう」
と言うのは、早計でその仕事に対しての理解が足りない為、入った後に「違う気がする」という気分になるかもしれません。
テーマパークの従業員であれば、
「ダンスが得意だから」
ゲームクリエイターであれば、
「デザインが得意だから」
「プログラミングが得意だから」
などの自分の得意が生かせる環境でなくてはうまくいきません。
それに加えて、「大事なこと」というのは、「なんのために働くのか」ということです。
具体的には、
「安定していて、安心して生きていける」
「自由に働ける」
「世の中を変えていける」
などの自分の価値観に合った考え方が重要だという事です。
得意なことがない人はどうするべきか
本書で書かれている「得意なこと」の見つけ方とは、その人が「無意識」のうちにやっていることだそうです。
私なんかは、結構面倒くさがりな所があるので、作業を渡された時に「どうすればこの面倒な作業をもっと楽にできるのか」というのをいつも考えていたりします。
別に得意なことというのは、具体的でなくてもいい気がします。
一部の人はもしかしたら、無意識のうちに妄想でストーリーを思い描いて、文才に長けていたり、無意識のうちにいろいろな人と話していて人に好かれることが得意な人もいるかもしれませんね。
考え方の順序
「好きなこと」、「得意なこと」、「大事なこと」を考えることが重要だと言いましたが、それぞれ考え方に順序があり、
「大事なこと」→「得意なこと」→「好きなこと」
という順番で決めた方が良いと本書は言います。
少し個人的に例を出すと、
大事なこと「世の中に自分の携わったものを公開したい!」
→得意なこと「デザイン力とプログラミング力と....etcがある!」
確かにこのような考え方で考えると「好きなこと」の選択肢が幅広いですね。
この人の例では「芸術家」にも「プログラマ」にも「ウェブデザイナー」にも「ゲームクリエイター」にもなれますし、どれになっても満足のいく仕事が見つかるかもしれません。
このような職業の選択肢を減らさないという意味合いもあり、なりたい職業を先に決めるべきではないという事も本書では語っています。
まとめ
私はこの本を読んでみて、納得する部分が多くあり、
「なんとなくパソコンが好きだからエンジニアを目指す」という思考の元考えていたので、
なぜそれがやりたいのか、なぜ現状で満足できないのかが言語化できていなかったので、とても参考になりました。
大まかに本の概要かいつまんでみましたが、中には「やりたいこと探しの間違った考え方」や「なぜやりたいこと探しで迷ってしまうのか」なども多くご紹介されています。
これまでの経験で作られる先入観や固定観念の事をマインドセットと言ったりしますが、自分で間違って覚えてしまっていた思考パターンを変えられる内容となっていますので、
ぜひ、手に取ってみてください。